~映画「ジョーカー・ゲーム」への期待~(株式会社バスク 佐々木宣明)

~映画「ジョーカー・ゲーム」への期待~
(インドネシア・バタム島ロケ視察レポート)

text by 佐々木宣明

2014年1月28日午後。
インドネシアはバタム島に到着した筆者は、ホテルにチェックイン後、
すぐにスタジオ施設「Infinite Studios」へ向かおうとした。
今回インドネシアのバタム島に来た理由は、スタジオ視察と、
初のメジャー映画「ジョーカー・ゲーム」の撮影に海外の地で挑む、入江悠監督の激励であった。
正式名称の「Infinite Studios」をホテルスタッフやタクシー運転手に何回伝えても通じなかったが、
後にインドネシアでは、「Kinema(キネマ)」と呼ばれている事が分かった。

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現在、インドネシアはバタム島にある施設「Infinite Studios」を取り仕切っているのは
ハリウッドで撮影監督経験のあるオーストラリア人・John Radel氏
(「ジョーカー・ゲーム」ではラインプロデューサーとしてクレジットされているようですね)で、
映画制作においてこの施設に足りないのは、「美術」「スタントチーム」だと判断。
映画「マトリックス」に関わっていたスタッフを呼び寄せ、
2年半程前から地元のスタッフ達にその技術を教えているようだ。

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スタジオはオープンセットにスタジオが2つ、控室や倉庫など様々な施設も隣接。
CGラボ以外のポストプロダクション施設は、シンガポールの方にあるようだ。
視察期間中に「ジョーカー・ゲーム」のオープンセットや建設中のセット見学もさせて頂いた。

撮影現場のオープンセットに着いて驚いたのが、その大きさである。
少なくとも3ブロックは、アジア圏の街が存在していた。
しかも、1930年代と思しき時代の街で、通りの突き当たりには、
なんともバカデカイ合成用のグリーンバックが配置されていた。
そこにいるスタッフは、インドネシア系・マレーシア系・中国系・西洋系・そして日本人と、
様々な国の人種が役者・スタッフ・エキストラとして同じ場所に少なくとも100人以上はいた。
日本においても、この規模の人数が集まる撮影現場を円滑に回し、
エキストラの存在を意味あるものにするのは至難の技なのに、この人種の多さ。
冷や汗ものである…。

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人種の坩堝であるハリウッドの場合、
これぐらいの人数の規模は日常茶飯事であり、何しろ言葉の壁がない。
尚且つ、予算や映画に対する考え方や、国としての協力体制も違う。
エキストラでさえ、その道のプロ中のプロであろう事から、
今回の制作体制の難しさが容易に伺えるのだ…。

スタッフも日本人・インドネシア人・マレーシア人などの混成チームで、
指示系統の言葉も日本語・英語・インドネシア語などが飛び交っていた。
エキストラが出演する場面では、シーンの説明や動きの指示などが、
日本語から始まり英語→インドネシア語と展開される為、
通常の3倍は「アクション!!」という収録の掛け声までに時間がかかる。
何か問題が生じた場合には、同様の時間が更に降りかかるのである。

そんな中、
調和を求めながらも自分の欲しい映像が撮れるまでは妥協を許さない姿勢の入江悠監督と、
それに呼応するスタッフ・役者陣がそこにはいた。

他国の役者陣やスタッフ・エキストラ陣は日本の様に長い時間をかけて収録する事に慣れてはいないだろうから、
前述の様に通常よりかかる収録時間は彼らの体力・根気を奪っていたであろう。
しかしながら、現場では1カット毎に「OK!!」の声がかかると、
エキストラを始めそこにいる人々が歓喜の拍手をするのが、
途中から当たり前になっていったのだ。
それは、監督と主演俳優・亀梨和也の「新たな日本映画を作る」という姿勢が、
人種を超えて周りのみんなに浸透していく光景の様に思えてならない。

そんな様々な状況を垣間見た筆者が、今作に期待するのは以下の5つ。

① 主演・亀梨和也のスタッフ等への関わり方や練習風景を見たので、
彼の動き・演技・佇まいが、どうスクリーンで躍動しているのか?

② 広いオープンセットに合成用のグリーンバックを確認したので、
行き止まりなく広がる街の景色がどのようになっているのか?

③ エキストラの動きに対する監督のこだわりを見た事から、
如何にそこにある世界が自然に映っているのか?

④ 様々な人種が作品の為に一つになっていく光景を見たので、
人種を超えた情熱が、どのようにスクリーンに焼き付けられているのか?

⑤ 入江悠監督の過去作品は、「ジョーカー・ゲーム」の血となり肉となっているのか?
そして、彼の言う「新しい日本映画」はスクリーンで体感出来るのか?


いよいよ今週末の1月31日(土)に、
バタム島で現場体験した「ジョーカー・ゲーム」が公開を迎える。

役者やスタッフの人種・文化の壁を越えた化学反応や情熱が、
入江悠監督の手によってどうスクリーンに映し出されているのかを、
早くこの眼と身体で堪能したい。

映画公開初日がここまで待ち遠しく感じた邦画がかつてあっただろうか?
初日に映画館へ駆けつけ、「ジョーカー・ゲーム」を体感するのが楽しみである。

株式会社 バスク
佐々木宣明

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映画『ジョーカー・ゲーム』
1月31日(土)より全国公開
http://www.jokergame-movie.com/index.html

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