映画『太陽』公開記念! フリーマガジン「映画聖典vol.1」編集前記(カット職人・林賢一)


 こんにちは、カット職人・林賢一です。
 当メルマガ主宰・入江悠の最新作・映画『太陽』の公開がついにやってきます。
 4月23日(土)まで、数時間を切りました。

 (*当原稿は、最新メルマガ内での告知記事を加筆修正したモノになります)

 メルマガの仲間として、そして同時代のイチ観客として、
 何とかしてこの映画の背中を押すことができないか、
 少しでも多くの方に鑑賞してもらうにはどうすればよいか、
 考えた結果、メルマガ発で無料のフリーペーパーを作ることにしました。

 映画『太陽』の公開記念にあわせて、その小冊子を全国の映画館で配布します。
 記憶されている方もいらっしゃるかもしれませんが、
 去年『映画聖典vol.0』というパイロット版を作ったことがあります。
 その時は全8ページでしたが、今回のvol.1は倍増の16ページ(!!)です。
 (ぶっちゃけ赤字だけれど、それでも構わないのが僕モテ!)

 『太陽』を鑑賞して思ったこと。
 それは……(公開前なので詳しくは語りませんが)

 「『太陽』は【純SF】である」

 ということでした。
 【純SF】というのは私の造語ですが、文学には「純文学」というジャンルがあり、
 それのSF版だというイメージです。

 この映画『太陽』という【純SF】をキッカケに、
 「SF映画」の歴史そのものをイチから見直すことができるのではないか、
 そう考えて、今回作った『映画聖典vol.1』の特集を

 「僕たちはなぜSFを観るのか」

 と題しまして、僕モテ的にSF映画をしっかり考えてみることにしました。
 今回は編集前記ということで、全16ページの目次を発表したいと思います。

 <『映画聖典vol.1』目次>

 【特集1】僕らはなぜSFを観るのか

  P2-5
  ・対談
   ■入江悠×前川知大
   「『太陽』あるいは少し暗めのディストピアについて」

  P6-7
  ・年表
   ■僕モテ的SF映画年表 1965-2016
   「『アルファヴィル』から『太陽』まで」

  P8-11
  ・エッセイ
   ■観てモテろ!! 僕らのSF映画ベスト!
   ■僕らの2016年上四半期ベスト!
   入江悠、林賢一、駒木根隆介、上鈴木伯周、大川喬司、佐藤圭一朗

 【特集2】僕らの大好きな俳優たち

  P12-13
  ・マッピング
   ■映画男優地図 2016
   「善」か「悪」か、と「出演作品数」で男優をマッピング

  P14-15
  ・鼎談
   ■入江悠×駒木根隆介×林賢一
   「激論! 男優たちは善と悪に二分できるのか!?」
  P16
  ・イラスト
   ■出張版! 映画・狂人画報「SF映画の顔」


 この『映画聖典vol.1』は
 4月23日(土)に新宿ロフトプラスワンで行われるイベントにて先行配布します。
 (その後、全国の映画館にて配布予定)

 もし映画『太陽』に興味があって、なおかつSF映画も好きだ、
 イベントに行くか行かないで迷っている、
 そんな方がいらっしゃたら、是非、イベントに参加していただいて、
 できたてホヤホヤの『映画聖典vol.1』を手にとってもらえるのなら、
 これ以上の喜びはありません。

 『太陽』を観る → イベントに参加する → 『太陽』を語る
 →そして、当日配布する小冊子『映画聖典vol.1』を読みながらSFを語る

 そんな4月23日(土)を僕たちは夢見ているのです。
 そして、それは実現の可能性がかなり高いです。
 えいっと出かけるだけです。

 また、小冊子『映画聖典vol.1』を置いていただける映画館を募集します。
 小冊子配送希望の旨ご連絡いただければ、送料無料にて規定部数をお送りします。
 eigamote@gmail.com
 まで、ぜひぜひご連絡ください。
 読者の方で「映画館には話をつけた! 任せとけ」という方も、ぜひご連絡を!

 なにはともあれ、映画『太陽』の公開を祝いつつ、
 4/23(土)がみなさまにとって忘れられない1日になりますように。
 是非、映画館に足をお運び下さい。
 すべてはそこからです。
 おはよう、『太陽』。

☆僕モテPICK UP!☆ 【vol.163】『太陽』完成披露試写会レポート!号

こんにちは。
メルマガ「僕らのモテるための映画聖典」IT担当の宮川です。

ついに、太陽の完成披露試写会が行われましたね!
今号では、大川編集長によるレポートも掲載されていますので、マストチェック!!
 ※僕は、試写会行けていません・・。

また、今号からは、僕モテPodcastガチ話の人気コーナー、
各ジャンルのベスト映画を執筆陣が語る『僕らのベスト』がはじまりました!
今号は、「倶楽部映画」ベスト。どんな作品が取り上げられてるか要チェックです!

旧作邦画5本借りたものの見れていませんが、
今週はじまる、RADWIMPSのドキュメンタリーが気になってます。
監督は「クソすばらしいこの世界」などを手がけた新鋭女性監督の朝倉加葉子さん!
前作「女の子よ死体と踊れ」は、アイドル主演のファンタジックホラーだったので、
今作はどんな作りになってるか気になります。

そんな今週も、メルマガで取り上げた作品を紹介するブログ
「僕モテPICK UP!」
のお時間です!

今週配送のメルマガ【vol.163】『太陽』完成披露試写会レポート!号 で
僕モテ執筆陣が語ったのは、こんな映画たちでした!

 ↓↓↓

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☆週刊! 僕モテ自腹レビュー☆
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■ マネー・ショート 華麗なる大逆転
画伯・佐藤圭一朗の『映画・狂人画報』、「3行レビュー」でPICK UP!
マネーショート

公式サイト:http://www.moneyshort.jp/


■ キャロル
入江悠『モテる大人になるための映画術』、「3行レビュー」でPICK UP!
キャロル

公式サイト:http://carol-movie.com/


■ セーラー服と機関銃 ─卒業─
カット職人林賢一の『終わった恋とカットを数える』でPICK UP!
セーラー服と機関銃 卒業

公式サイト:http://sk-movie.jp/


■ 珍遊記
名優駒木根隆介の『俳優麺論』、「3行レビュー」でPICK UP!
珍遊記

公式サイト:http://chinyuuki.com/


■ ロブスター
ラッパー上鈴木伯周の『すべての映画はヒップ・ホップである』、「3行レビュー」でPICK UP!
ロブスター

公式サイト:http://www.finefilms.co.jp/lobster/


■ 神々の山嶺 「書評コーナー」で原作本をPICK UP!
エヴェレスト

公式サイト:http://everest-movie.jp/


■ ヘイトフル・エイト 「3行レビュー」でPICK UP!
ヘイトフル・エイト

公式サイト:http://gaga.ne.jp/hateful8/


■ 踊らん哉 「3行レビュー」でPICK UP!
踊らん哉

公式サイト:ー


■ トップ・ハット 「3行レビュー」でPICK UP!
トップ・ハット

公式サイト:ー


■ 真剣勝負 「3行レビュー」でPICK UP!
真剣勝負

公式サイト:ー


■ 暴れん坊街道 「3行レビュー」でPICK UP!
暴れん坊街道

公式サイト:ー


■ 牡蠣工場 「3行レビュー」でPICK UP!
牡蠣工場

公式サイト:http://www.kaki-kouba.com/


■ 俳優 亀岡拓次 「3行レビュー」でPICK UP!
俳優 亀岡拓次

公式サイト:http://kametaku.com/


■ 断食芸人 「3行レビュー」でPICK UP!
断食芸人

公式サイト:https://danjikigeinin.wordpress.com/


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以上、今週の「僕モテPICK UP」でした!

4月23日に行われる「祝公開初日! 映画『太陽』を語ろうの会」の予約が始まってます!
かなりステキな日になること間違いなしのこの日、気になる方は是非以下から!
当日券が出ない可能性がありますので、早めのご予約を!
http://eplus.jp/sys/T1U14P0010163P0108P002182499P0050001P006001P0030001

メルマガ会員限定二次会の予約も忘れずに!

では、また来週!

《ドッグイア》【vol.137】スティーヴン・スピルバーグ特集号(カット職人・林)


こんにちは。

僕モテ・メルマガで、
「映画のカット数を数えて報告する」連載をやっております、
カット職人の林です。

まぐまぐでは9/2(水)、
ブロマガでは9/3(木)に配信となった
【vol.137】スティーヴン・スピルバーグ特集号
はいかがでしたでしょうか?
ご意見や感想などメールや公式Twitter宛にいただけると嬉しいです。

さて。
この記事は<僕モテ・ドッグイア>ということで、
わたくしがメルマガの中で「これは!」と思った各連載の文章をフックアップしていきます。

ページの端っこを折る、いわゆる「ドッグイア」。
それをメルマガでやろう、という趣旨でございます。
気がつくと、既読メールの残骸の中に埋もれていってしまう。
それじゃあもったいないし、読み直したいときに探せない。

メルマガをすでにお読みの方は、おさらい感覚で。
まだ登録はしてないけれど興味のある方は、覗き見感覚で。
我々の存在すら知らなかった方は、パンチライン祭りを通り過ぎる感覚で。


それぞれの読み方で、使っていただけたら、と思います。

早速、まいりましょー。
連載順に、ドンドン<ドッグイア>してゆきますよ!


■入江悠の身辺雑記「映画でモテると思ってた」
<ドッグイア!>
 世界の映画界の頂点に立ち、
 娯楽映画をひたすら牽引してきた彼が、
 遂に「自分の死」を視野に入れ、
 映画史とアメリカ史をともに総括し始めた(後略)

 (スティーヴン・スピルバーグについて)


■ボールペン画伯・佐藤圭一朗の1コマ劇場「映画・狂人画報」
<今週の一枚>
 説明不要! 僕らの映画史!<スピルバーグ曼荼羅>


■入江悠が、ちょっとマジメに考えた。「モテる大人になるための映画術」
<ドッグイア!>
 この「実利的なヴィジュアリスト」が
 母国と自分の歴史を雄弁に語り出した時、
 その視覚的な映像表現において、
 他国のどの監督が対抗できるのでしょうか。

 (レイダース/失われたアーク《聖櫃》について)


■放送作家・林賢一のストイック映画評「終わった恋と、映画を数える・改」
<ドッグイア!>
 『ジョーズ』のカット数は【1041カット】でした。
 上映時間は124分なので、
 1カット平均は約7.1秒になります。

 (『ジョーズ』について)


■俳優・駒木根隆介の役者論「俳優麺論」
<ドッグイア!>
 今作は、乾麺の、乾麺による、乾麺のための映画なのです!
 (『リンカーン』について)


■【 特集 】 僕らのベスト!「スティーヴン・スピルバーグ監督作ベスト!」

 各人の連載で取り上げたのは必ずしもベストというわけではない!
 じゃあみんなのベストは? ということで、ここに発表!


■女優・森下くるみの完全女子目線映画評「乙女は映画に恋をした」
<ドッグイア!>
 個人的乙女観測として、
 スピルバーグ流「SFとおとぎ話の融合」は
 ズキズキと胸に響きました。

 (『A.I.』について)


■ラッパー・上鈴木伯周の「すべての映画はヒップ・ホップである」
<ドッグイア!>
 この「ネコ拾っちゃった」には、
 なんと普遍的で多くのドラマがあることか!と。
 「好奇心」「勇気」「友情」「別れ」「成長」。
 こう並べるとベタですが、
 でも、ベタが一番強いんではないでしょうか。

 (『E.T.』について)


■メルマガ読者限定ハミダシPodcast「シアター野郎 劇場一番星」ガチ話!
 ※毎週、読者さんだけにガチな話をしております

 ・ニコ生「勝手に『ジョーカー・ゲーム』コメンタリー」振り返り。など。
 ・『ナイトクローラー』延長戦と僕らのベスト「ジャーナリスト映画ベスト」
 ・カメラの暴力性、報道と表現、映画……などなど脱線話。


■メルマガ編集担当の書評コーナー「これは映画になりますか?」
<ドッグイア!>
 一読して驚いたことがふたつある。
 【その1】物語の構成がシンプル過ぎること。
 【その2】スピルバーグ監督作が
     「原作そのまんま」であること。

 (『宇宙戦争』H・G・ウエルズ(創元SF文庫)について)


以上、カット職人的<ドッグイア>でした。


「僕らのモテるための映画聖典」は
これまで「まぐまぐ」での配信でしたが、
http://www.mag2.com/m/0001320971.html

今後はニコニコ動画のブロマガでも読めるようになりました。
http://ch.nicovideo.jp/eigamote/blomaga
こちらはクレジットカードがなくとも登録できるようなので、
あわせて、よろしくお願いします。

それでは、次週配信号で逢いましょう。
ではまた。

《ドッグイア》【vol.136】大人になってもホラーが観たい! 号(カット職人・林)

こんにちは。

僕モテ・メルマガで、
「映画のカット数を数えて報告する」連載をやっております、
カット職人の林です。

まぐまぐでは8/26(水)、
ブロマガでは8/27(木)に配信となった
【vol.136】大人になってもホラーが観たい! 号はいかがでしたでしょうか?
ご意見や感想などメールや公式Twitter宛にいただけると嬉しいです。

さて。
この記事は<僕モテ・ドッグイア>ということで、
わたくしがメルマガの中で「これは!」と思った各連載の文章をフックアップしていきます。

ページの端っこを折る、いわゆる「ドッグイア」。
それをメルマガでやろう、という趣旨でございます。
気がつくと、既読メールの残骸の中に埋もれていってしまう。
それじゃあもったいないし、読み直したいときに探せない。

メルマガをすでにお読みの方は、おさらい感覚で。
まだ登録はしてないけれど興味のある方は、覗き見感覚で。
我々の存在すら知らなかった方は、パンチライン祭りを通り過ぎる感覚で。


それぞれの読み方で、使っていただけたら、と思います。

早速、まいりましょー。
連載順に、ドンドン<ドッグイア>してゆきますよ!


■入江悠の身辺雑記「映画でモテると思ってた」
<ドッグイア!>
 もっと美しくなりたい!
 もっとレイアウトを美しくしたい!
 できれば服装とかもちょっとはおしゃれにしたい!
 こんな美的センスゼロの配信はこれで最後にしたい!!

 (『ジョーカー・ゲーム』Blu-ray&DVD発売記念
   <勝手にオーディオ・コメンタリー>について)


■執筆陣がこの一週間で観た映画を採点「みんなの☆映画レビュー」
 ☆☆☆…観ずに死ねるかっ
 ☆☆……ヒマつぶしに、是非
 ☆………観なくていいかも
 の3段階ガチ評価です。

<今週、取り上げた映画>
『死霊高校』
『ナイトクローラー』
『ベルファスト71』
『スミス都へいく』
『キートンのセブンチャンス』
『幽霊と未亡人』
『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』
『お盆の弟』
『ミニオンズ』
『クーキー』
『バケモノの子』
『野火』
『人生スイッチ』

以上、各執筆陣が13本の新作映画をガチレビューしています。


■ボールペン画伯・佐藤圭一朗の1コマ劇場「映画・狂人画報」
<今週の一枚>
ちゃんと伏線! 存分に邪悪! 短尺! 濃厚! 『死霊高校』



■入江悠が、ちょっとマジメに考えた。「モテる大人になるための映画術」
<ドッグイア!>
 合理・不合理で分けられない「この世ならざるもの」に触れるのって、
 最近ではけっこう稀有な体験になってないかなあ、ということです。
 みんな「俺、それ理解してるから」と言いがちな気がするんです。

(『死霊高校』について)


■放送作家・林賢一のストイック映画評「終わった恋と、映画を数える・改」
<ドッグイア!>
 『ナイトクローラー』のカット数は【1476カット】でした。
 上映時間は118分なので、1カット平均は約4.8秒になります。

(『ナイトクローラー』について)


■俳優・駒木根隆介の役者論「俳優麺論」
<ドッグイア!>
 固い白菜なら無理して入れなくてよかったし、
 それか隠し包丁とかで下ごしらえを丁寧にした方がよかったかな!

(『バケモノの子』について)


■女優・森下くるみの完全女子目線映画評「乙女は映画に恋をした」
<ドッグイア!>
 キャラ造形におけるトーンの暗さは森の神秘的な部分を強調しているし、
 物語の根底に流れる超自然的なものにも
 密接に関係しているのではないでしょうか。

(『クーキー』について)


■ラッパー・上鈴木伯周の「すべての映画はヒップ・ホップである」
<ドッグイア!>
 カワイイは正義! だけど、
 カワイイだけで平気?
 僕はカワイイの向こう側が見たかったのです。

(『ミニオンズ』について)


■メルマガ読者限定ハミダシPodcast「シアター野郎 劇場一番星」ガチ話!
 ※毎週、読者さんだけにガチな話をしております

 ・名優コマキン出演中の舞台「青い種子は太陽のなかにある」こぼれ話。
 ・『ジュラシック・ワールド』を語りたい!先週の「勝手に読者賞」も遅ればせながら発表!
 ・僕らのベスト「オムニバス映画」ベスト。入江監督からの小ネタツッコミが豊富でいい感じ!
 ・駄話。伯周のサマソニ出演、みんなの憧れと将来の話。俳優の話。などなど。


■メルマガ編集担当の書評コーナー「これは映画になりますか?」
<ドッグイア!>
 いずれにせよ『進撃の巨人』は
 漫画綱ミステリ門ファンタジー鋼パニック目巨人科に属する作品。
 その根本には、やっぱりミステリがあってほしいなあと思い、
 風呂敷大き目な副題がつけられた後編
 『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』に
 期待する次第である。

(『進撃の巨人』諫山創(講談社)について)


以上、カット職人的<ドッグイア>でした。

そういえば、前々回のPodcast課題映画でありました
『人生スイッチ』について、
大川編集長とわたくしが「3分じゃ語りきれなかった!」
ということで、当ブログで「ひとりガチ話」と題しまして、
記事を書いています。

大川編(http://bmes.blog.fc2.com/blog-entry-485.html
林編(http://bmes.blog.fc2.com/blog-entry-486.html

『人生スイッチ』をご覧になった方、
お時間あるときにお読み下さいませー。

「僕らのモテるための映画聖典」は
これまで「まぐまぐ」での配信でしたが、
http://www.mag2.com/m/0001320971.html

今後はニコニコ動画のブロマガでも読めるようになりました。
http://ch.nicovideo.jp/eigamote/blomaga
こちらはクレジットカードがなくとも登録できるようなので、
あわせて、よろしくお願いします。

それでは、次週配信号で逢いましょう。
ではまた。

【人生スイッチ】ひとりガチ話!


みなさまこんばんは。
メルマガ編集担当でございます。
先日、Podcastで語ったアルゼンチン映画『人生スイッチ』。

人生スイッチ


普段私はPodcastで聞き役兼おたより係を務めておりますが、
なんだかこの映画だけはどうしても語りたくなり、3分間プレゼンに参加。
存分に語ったはずだったのですが――あれ、まだ全然語り足りないわ。
ということで、ブログで長い蛇足を書きます。
「ちょうどいま暇!」という方、お付き合いください。

Podcastで発言したように、私は本作を通じて、
映画でこんなことができるのか! と感銘をうけました。
なぜなら、映画を観ることで、

アルゼンチンってこういう国なんだ!
と、未知なる国を理解できた気になったからです。


わたしが映画から受け取ったアルゼンチン像は以下のようなものでした。

・貧富の差が激しく、
・階級差が厳然とあり、
・必然的に、階級間での軋轢がある

ホントかな。
そう思って調べたところ、アルゼンチンは世界で28番目に貧富の差が激しい国。
なおかつ移民が97%、原住民が3%という極端な人口構成の「移民の国」であり、
人種差別はないものの、階級差別はある国であることがわかりました。
わ、マジで映画の印象そのまんま。
120分ちょいの映画を観るだけで、一国の現状がまるっとわかってしまう。
いやはやすごい、この映画。
というわけで、一話ずつじっくりと考えたいと思った次第であります。

まず前提となる仮説を述べます。
本作は
「金持ちと、貧乏人が、対立の果てにひとつに融け合うお話」
です。
金持ちとは、ヨーロッパからの移民の末裔/もしくは悪いことしてる奴で、
主に首都・ブエノスアイレス在住の人々。
貧乏人とは、それ以外の人全部です。
固定化した上流階級と悪人が、アルゼンチンでは富を独占し、正しく再分配が行われていない。
当然ながら、貧乏人は金持ちに対してウップンがたまっている。
以上の「仮説」をもって、解説をスタートします。

【一話目】

飛行機に乗り合わせた客が、実は全員ある人物の知り合いとわかる。
その人物は操縦席を占拠しており、乗り合わせた客+「ある夫婦」を
道連れに壮大な自爆テロを目論んでいる…というお話。


ポイントは「その人物」が、「金持ちの息子」である点です。
なぜ「金持ちの息子」であるかといえば答えは単純で、
ひとつには飛行機一機を借り切るだけのカネを持っている、ということ。
もうひとつポイントとなるのは、かつて金持ちの息子の音楽作品を酷評したという音楽評論家の
「多くの人のためにあんな音楽を評価するわけにはいかなかった」という一言。
おそらく金持ちの息子は、金にモノを言わせて強引に自分の作品をコンテストの俎上にあげたのでしょう。
ただ作品がダメなだけなら、多くの人のために、という言葉を評論家は口にしないはず。
「カネにモノを言わせてきた」からこそ、評論家は「多くの人のために」酷評したのではないでしょうか。

以上から、本話のポイントは2つ。

・金持ちはズルをする
・金持ちの息子はどうしようもない

映画を観たアルゼンチンの庶民は、思わずガッツポーズをしたことでしょう。
しかし、ではこの映画は「庶民の味方」なのかといえば、
そんなことは全然まったくない
ことが、以下のエピソードからだんだんとわかってきます。

【二話目】

激しい雨の夜、レストランにひとりの客が訪れます。
ウェートレスは、その男が、父を死に追いやった男であることに気づき、
レストランの女主人にその旨を告げます。
すると女主人はその男の殺害をウェートレスに提案し――というお話。

この話の面白いところは、
登場人物全員が、地方出身の非・移民の末裔(に見える外見)である点。
富を独占しているのは必ずしも白人だけではないのだ、
というメッセージが本話には込められているように思います。
金持ちは悪で、貧乏人は善。
そういう単純な話ではありません
よ、と本話は語りかけます。
ちなみに、第5話も、「金持ちも貧乏人も一皮剥けばどちらもロクなもんじゃないよね」
というお話であります。

【三話目】

田舎道を走行中、車線をゆずらないボロ車にブチ切れ、
追い越し際に「この田舎者が!」と罵声を浴びせた新車のアウディに乗った男。
ほどなくアウディのタイヤがパンク。そこに先刻追い越した田舎者が追いついて――
というお話。


描かれるのは「金持ちvs貧乏人のガチンコバトル」。
すなわち、「階級ウォーズ」です。
金持ちは、高級そうなスーツをまとい、欧州車に乗っています。
田舎者は、きったない服を着て、ボロボロの車に乗っている。
描かれるのは金持ちと田舎者の対比で、これは六話目と同じテーマです。

面白いのは、
田舎者が、まさしく「田舎者」と呼ばれたことにキレている点です。
アルゼンチンにおいて、金持ちと貧乏人の対立、持てるものと持たざるものの対立は、
都会人(ブエノスアイレス人)とそれ以外の対立でもあることが予想されます(ホントかどうかは知りません)。

さて、ラストシーンで都会人と田舎者は「ひとつ」に溶け合います。
これは、六話目のラスト、金持ちの息子と貧乏人の娘がセックスにより「ひとつ」になるシーンと対になっています。
本作は、1話目と4話目、2話目と5話目、3話目と6話目がそれぞれ対応関係になっており、
そのあたりも実に丁寧なつくりだと言えると思います。

ちなみに、本話の主人公は都会人で金持ちですが、「金持ちの息子」ではありません。
5話目の主人公もそうですが、「自力で金持ちになった男」に対して一定のリスペクトを保つのも、本作のバランス感覚と言えましょう。

【4話目】

爆破技師である主人公は、一仕事終えて娘の誕生日ケーキを買っている隙に、
クルマをレッカー移動されてしまう。それを不服とした男は役所で大暴れ、会社をクビに。
家族からは三下り半を突き付けられ、再就職先も思うように見つからないなか、
再度クルマをレッカーされた男は、レッカー会社を爆破することを決意する……というお話。

これは、1話目と道具立てが異なるだけで、まったく同じ話だと言えます。
1話目では金持ちの息子が、本話では貧乏人が、それぞれブチ切れて個人的テロ行為に走ります。

注目したいのは会社をクビになった主人公が、再就職先に履歴書を提出しにいくシーン。
担当者の不在を告げられた主人公は、受付嬢を口汚くののしり、会社を去ります。
これ、どう考えても主人公が悪いんですよね。
しかも、このあと主人公はクルマを再度レッカーされてしまうのですが、
明確に縁石が黄色く塗られた場所(駐車禁止区域)に駐車していた気がします。
彼は社会に文句ばかり言い、自らの行為をなんら省みていない、要するにダメ人間です。

彼は、自らのテロ行為が大衆の共感を生み、「たまたま」ヒーローとなりますが、同時にただの犯罪者にすぎません。
ラストに映る主人公の虚ろな瞳は象徴的で、彼の人生に明るい未来はありません。
これにより、必ずしも全面的に庶民の味方ではない、と映画は宣言しています。

じゃあなんなんだ。なにが言いたいんだ。
映画のミッドポイントをまたぐ本話をきっかけに、
物語は「結論」へと向かっていきます。

ちなみに、本話で主人公はケーキ代、レッカー代、違反金などを支払いますが、その通貨はペソ。
しかも、日本円にして数千円のしみったれた額です。
それに対し、続く五話で扱われる通貨はドル、しかも億単位であることにも注目です。
ケーキを買うときに、思ったより高い値段を言われた主人公は「舶来モノみたいだな」と
店員の女の子に嫌味を言いますが(これはモテない!)、舶来モノもキーワード。
3話目、5話目で金持ちが乗るクルマは、それぞれアウディとベンツで、まさしく「舶来モノ」です。

【5話目】

金持ちの息子が妊婦を轢き殺してしまう。
金持ちの父は、弁護士の提案で、検察官にも賄賂をつかませ、
使用人に5000万ドルと引き換えに息子の身代わりとなることを要請するが……というお話。


要約すると「金持ちも貧乏人も一皮剥けば同じ」という話で、
純粋に6話目へのブリッジとなります。

本輪の注目は、登場人物たちの服装に尽きます。
身代わりとなることを持ちかけられる使用人の服の、まーみすぼらしいこと!
その使用人と肌の色が似ている検事の服の、まー高そうなこと!

このあたりから、
アルゼンチンには人種差別はない(肌の色が同じでも従事している役割は大きく異なる)が、
階級差別はある(着ている服=ステータスは大いに異なる)ことが予感されます。

本話では、ラストで貧乏人が貧乏くじを引きます。
映画は金持ちの側にも貧乏人の側にもつかない。
そう宣言して、ラストの6話へとなだれこむ
のです。

それにしても、金持ちの息子っつーのはホント駄目ですね。

【六話目】


幸せ絶頂の結婚式の最中、ふとしたきっかけで新婦は新郎の浮気を知る。
思わず会場を泣きながら走り去る新婦が、
追いかけてきた新郎の前で本性をあらわして――というお話。


本話の新郎は、金持ちでマザコン。堪え性もないし思慮も浅い。
またしても「金持ちの息子」です。
対して、新婦は強かな貧乏人です。姉さん女房でもある気がします(しわが多いので)。
新婦が貧乏人(かつおそらく田舎者)であるのは、彼女の発言のはしばしからうかがえます
(『タンゴを教えてくれる場所がわからない』など)。

新郎の浮気発覚を契機として、楽しいはずの結婚式はめちゃめちゃに。
自暴自棄になった新婦は会場ホテルのスタッフと屋上セックスにおよぶわ、
新郎は刃物を持ち出すわの大騒ぎで救急車まで出動する騒ぎになります
(ここで登場する医者が何故か手術着姿なのですが、ここは“笑うとこ”だと思います)。

あれ、どうすんのこれ。
もうそろそろ120分ですけど?
という刹那、新郎と新婦は衆人環視の元、セックス(というかペッティング)を開始。
映画はそこで終わります。
うーん、なるほど。
つまり、本話は金持ちと貧乏人が、抱えている様々な問題を乗り越え(あるいは先送りし)
最後の最後で許しあい、和解する話
なのです。
3話目で殺しあった金持ちと貧乏人が、今度は愛し合うのです。感動です。

まとめます。
アルゼンチンには貧富の差、階級差があり、階級間には差別と憎しみがある
(1、2、3話)。
しかし、それを言ってもキリがないし、そもそも金持ちも貧乏人もどっちもどっちだよ!
(4、5話)
だったら、いろいろあるけど仲良くやろうよ、しょうがないからさ、とほほ。
(6話)


このように「アルゼンチンってこんな国なんす」と、語りかけてくるように、私には感じられたのです。
そして、アルゼンチン人が本作を観たら、めちゃくちゃ笑える(あるいは全然笑えない)
「アルゼンチンあるある映画」となっているのだと思います。

もちろん以上は映画素人の私の妄想に過ぎません。
大いに的外れであるに違いないとも自覚しています。
しかし、こんな風に妄想を展開させてくれただけでも、
私は本作に感謝を述べたいと思う次第であります。いやー、映画ってホントおもろいっすね。

というわけで。

入江悠presents僕らのモテるための映画聖典は、

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